Goto Sumio
後藤純男

昭和5年、千葉県東葛飾郡の真言宗の仏門に生まれる。幼い頃から絵が好きで、16歳で山本丘人に師事、さらに田中青坪の下で本格的に日本画を学ぶ。昭和27年(1952年)、22歳の時に「風景」で難関の院展に初入選し、これを機に風景画家として出発。不屈の精神と旺盛な制作意欲で、北海道の厳俊な大自然を表現した「渓谷瀑布シリーズ」、また深い情趣を湛える「大和古寺シリーズ」など、その時々に着実に課題を拡げながら悠久の自然の美を追い求めた。晩年には、四季の情趣を感じさせる色彩豊かな作品や、印象深い雪景色などの優品で、日本芸術院賞・恩賜賞など数々の名誉ある賞を受賞する。平成28年没。 掲載作品は全て後藤純男美術館所蔵。https://gotosumiomuseum.com/